導入事例CASE
志鷹社長
現在、社内には建設ディレクターが3人います。2024年に2人、2025年に1人が資格を取得しました。2025年4月からは2人を専任、1人を兼任とし、業務としてしっかり位置付けた体制で動かしています。
志鷹社長
7~8年ほど前、山陰地方の会社がオフィスから現場をしている事例を冊子で見たのがきっかけです。専属で勤務されている方もおられ、現場の残業時間削減につながっていると聞きました。実際に話を聞き、『これは制度として本気で取り組まなければ意味がない』と感じ、建設ディレクターの導入を決意しました。
志鷹社長
2017年に完全週休2日制を導入しました。働き方改革としては先進的な取り組みでしたが、現場の仕事量そのものは変わらなかったため、結果的に1人当たりの負担が増え、残業時間が増加してしまいました。特に工事が終わった後に行う書類作成や各種手続きは、どうしても現場担当者が担うことになり、日中は現場、夕方以降は書類という働き方が常態化していたのが実情です。このままでは、制度を整えても現場の負担は減らず、働き方改革が形だけになってしまうと危機感を覚え、現場でなくてもできる業務の切り分け、現場を支える専門の役割が必要だと考えるようになりました。
志鷹社長
2018年に現場の負担を少しでも軽減するため『現場支援制度』を立ち上げ、現場でなくてもできる業務は本社で支援する仕組みをつくりました。2019年には『現場支援室』を設置し、営業、現場、総務など各部署の業務の洗い出しを進め、工事の受注から完成までの流れと、どの業務を誰が担っているかを見える化しました」
「ただ当時は、現場支援に関わる社員は全員が兼務で、本来の業務の合間に対応していたため、役割や責任の所在が曖昧になり、思うように機能しない場面もありました。こうした経験から、『現場支援を制度として定着させるには、専任の役割と明確な立ち位置が必要』と考えるようになり、建設ディレクター導入へとつながっていきました。
志鷹社長
施工体制台帳の作成を中心に、契約関係書類、道路使用許可申請、注文書の作成補助などを行っています。検査や段階確認の同行、ドローンを使った写真撮影なども業務の一つです。業務フローを洗い出し、『最終責任は誰が持つのか』『建設ディレクターはどこまで支援するのか』を明確にしたうえで役割分担しています。
谷口さん(営業部・兼任 建設ディレクター)
私は営業部の業務と兼任しながら、契約関係書類や施工計画書、安全書類、役所対応などを担っています。営業として外出することも多いので、他社の取り組みを見聞きし、それを社内に持ち帰ることも意識しています。
江野本さん(専任 建設ディレクター)
私は総務部から異動し、建設ディレクターとして専任になりました。施工体制台帳を中心に、現場書類の作成やチェックを担当しています。まだ経験は浅いですが、まずは確実にできる業務から任せてもらい、少しずつ幅を広げています。
佐伯さん(専任 建設ディレクター)
以前、経理や原価管理、勤怠管理を担当していました。現在は施工体制台帳に加え、契約書類や道路使用許可申請なども対応しています。実際にやってみて、現場担当者がどれだけ多くの書類を短期間で作成しているかがよく分かりました。
谷口さん(営業部・兼任 建設ディレクター)
他社の取り組みやセミナーで得た情報を社内に持ち帰り、『こういうやり方をしている会社がありました』と共有することも自分の役割だと考えています。建設ディレクターの肩書があることで、現場や行政の方とも話がしやすくなり、やり取りを通じて、社内外の認知を少しずつ高めていければと思っています。
江野本さん(専任 建設ディレクター)
とにかく情報共有です。検査の日程や役所から求められている書類などを自分の中だけで止めないようにしています。まだ経験が浅いので、『これで合っているのかな』と不安になることもありますが、必ず佐伯さんとダブルチェックしています。誰かが急に席を外しても、業務が止まらないようにすることを意識しています。
佐伯さん(専任 建設ディレクター)
現場の方との距離感が大切です。現場と建設ディレクターの役割を区別し過ぎるのではなく、『何か困っていませんか』と声をかけるようにしています。書類の依頼を受ける時も、『急ぎですか』『いつまでに必要ですか』とひと言聞くだけで、現場の方の反応が全然違うと感じています。
志鷹社長
「現場からは『助かっている』という声を多く聞くようになりました。以前は、社内では『現場を手伝っている人』という位置付けにとどまりがちで、社外にも役割が伝わりにくかったのですが、建設ディレクターの肩書があることで社内、社外ともに役割を明確に示せています。本人たちも誇りを持って業務に取り組んでくれているように感じます」
谷口さん(営業部・兼任 建設ディレクター)
「営業部の業務に加えて、建設ディレクターの立場で現場や行政の方と関わることで、自分自身の視野が広がりました。今まで知らなかった現場の動きや書類の流れを学べる点は、この仕事ならではの面白さです。また、建設ディレクターの肩書があることで、 少し手間のかかる業務や調整ごとでも前向きに取り組めるようになり、それを自分の成長につなげられることにやりがいを感じています」
江野本さん(専任 建設ディレクター)
「自分が関わったことで、『この書類が早めにそろって助かった』『現場の段取りがスムーズになった』と言われた時にやりがいを感じます。目立つ仕事ではありませんが、現場の流れが止まらずに進んでいるのを見ると、少しは役に立てているのかなと自信が持てます」
佐伯さん(専任 建設ディレクター)
「施工体制台帳や契約関係書類を実際に担当するようになり、『この書類1枚を仕上げるために、現場でこれだけの時間と手間がかかっていたんだ』と実感しました。それを自分たちが担うことによって、現場の方が本来の仕事に集中できる時間を確保できれば、それが一番のやりがいになります」
志鷹社長
建設ディレクターは、現場を“手伝う”ための存在ではなく、会社の仕事を成り立たせるために欠かせない存在です。これまでは、現場担当者が工事と書類の両方を抱えるのが当たり前でしたが、建設ディレクターがいることで現場は本来やるべき仕事に集中できるようになりました。その結果、品質や安全性の向上にもつながっています」
「建設ディレクターは一時的な施策ではなく、組織が継続、永続していくために必要不可欠です。将来的には、建設ディレクターがいることが特別ではなく、“いて当たり前”の存在にしていきたいです。
| 企業名 | 丸新志鷹建設株式会社(富山県) |
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