営業・総務・建設ディレクター・
現場を”伴走”でつなぐ

CASE of 株式会社 井原組(山口県)

代表取締役社長 井原 昌二さん
総務部部長 河村 勝さん
総務部係長 建設ディレクター 金子 真吾さん
総務部 建設ディレクター 岡村 愛香さん

取り組み開始年:2022年

営業・総務・建設ディレクター・現場を”伴走”でつなぐ
営業・総務・建設ディレクター・現場を”伴走”でつなぐ
営業・総務・建設ディレクター・現場を”伴走”でつなぐ
営業・総務・建設ディレクター・現場を”伴走”でつなぐ
営業・総務・建設ディレクター・現場を”伴走”でつなぐ

―建設ディレクターを知ったきっかけを教えてください。

井原社長
始めて建設ディレクターの考え方を聞いた時、「面白い」と直感的に感じました。
事務職というと、“達成感を得られにくい“印象を持たれがちですが、“建設ディレクター”という言葉には前向きで主体的な力があります。社内でも取り組んでみてはどうかと総務部長に話したのが始まりでした。

―導入を決めた理由は何だったのでしょうか。

河村部長
建設ディレクター協会が開催しているKDN(建設ディレクターネットワーク)のイベントに参加し、全国の企業の事例発表を聞きました。その際、『これなら当社もできそうだ』と具体的にイメージできたことが導入の決め手でした。

―導入してどのような変化がありましたか。

井原社長
時間外労働が一気に減ったというより、確実に“減り始めている”段階です。これまで検査の1~2週間前に夜遅くまで書類を作成することがありましたが、そうした状況はなくなりました。日頃から建設ディレクターがバックアップしてくれているおかげで、技術者が現場に専念できるようになったと感じています。施工や地域対応に目を向ける余裕が生まれ、結果として工事成績でも良い評価をいただく場面が増えました。
建設業の働き方改革に向けて積極的に取り組む企業として山口労働局長様に2025年ベストプラクティス企業に認定いただくなど、着実に変化・進化しています。

河村部長
社内全体の業務量が劇的に減ったわけではありません。ただ、これまで総務と現場の間にあった“壁”のようなものが、建設ディレクターが間に入ることで一段階薄くなったと感じています。現場の情報がより具体的に入ってくるようになり、総務側としても動きやすくなりました。

―建設ディレクターとしてどのような業務を担当していますか。

金子さん(建設ディレクター)
総務部の業務と兼任して現場書類の作成・整理を中心に担当しています。工事ごとに必要となる施工計画書や提出書類を整理し、 現場代理人が本来の業務に集中できるようサポートするのが役割です。また、書類作成だけでなく、提出期限や検査スケジュールを意識しながら、『次に何が必要になるか』を先回りして準備を進めるようにしています。

岡村さん(建設ディレクター)
主にICT分野を中心に担当しています。当社ではICTを内製化しており、私は各現場に関わっています。具体的には、測量業務から3次元データの作成、出来形管理用データの作成、納品まで一連の流れに携わっています。各現場の状況に応じて、どのタイミングで測量やデータ作成が必要になるかを考えながら、現場をサポートしています。

―井原社長からの「要求」が今の業務にもつながっていると聞きました。

岡村さん(建設ディレクター)
井原社長からの要求は多々あります。ただ、『やってみて』や『やってみたい』と気軽に言葉を交わしやすい雰囲気が社内にはあり、井原社長の『やってみて』から始まった案件のうちCADに触れたことが、ICTに興味を持つきっかけにもなりました。以前は、総務の書類業務が中心でしたが、現在は業務の幅が広がり非常に楽しく仕事をしています。

―仕事の面白さはどこにありますか。

金子さん(建設ディレクター)
現場書類の支援をするようになり、現場から感謝される場面が増えました。イベントを通じて地域や発注者、学校など社外の方と関わる機会もあり、これまでにはない経験を得ることができています」
「また、『現場業務のことをよく知りたい、知っておきたい』という気持ちが芽生え、2級土木の資格を取得しました。

岡村さん(建設ディレクター)
3次元データが完成した瞬間に、『こういう工事なんだ』と可視化できる達成感があります。測量から出来形まで関わっているため、表彰や評価が決まった時は“自分ごと”として一緒に喜んでいます。現場代理人にはすぐ“おめでとう”と声を掛け、チームの一員として現場に携われている実感があります。

―建設ディレクターとして意識していることは何ですか。

金子さん(建設ディレクター)
最初は言われたことをこなすだけという感覚でしたが、業務を進めるうちに必要な書類や提出のタイミングが少しずつ見えてきました。『この時期にはこれが必要』と分かるようになり、先に準備を進めることを意識しています。

岡村さん(建設ディレクター)
現場からのICT業務の依頼は直前が多かったのですが、今は工事が決まった段階でこちらから声を掛け、測量やデータ作成の段取りを前倒しで組んでいます。複数の現場を見ながら、『今はここを優先、その次はここ』と整理し、工程に支障が出ないようにしています。

―広報の取り組みも特徴的ですね。

岡村さん(建設ディレクター)
ICTの業務を進めながらSNSの更新も担当しています。アプリの使い方や動画編集の方法は山口県のサポート事業を活用して学びました。学生からの『会社の雰囲気をありのまま知りたい』という声を参考に、工事やイベント、社内の様子を分かりやすく動画で発信するようにしたところ、少しずつリアクションが増え、今は同業他社のSNS担当とのつながり、交流も広がっています。

今後、会社として強化していきたいことは何でしょうか。

井原社長
多くの建設会社では、営業・総務と現場が分離しがちですが、当社は“伴走型”を大切にしたいと考えています。受注から引き渡しまで、営業・総務・建設ディレクター・現場がそれぞれの立場で現場の状況を把握しながら伴走する。その積み重ねが、発注者や地域の満足度向上につながり、当社の評価や利益にも還元されると考えています。その形をさらに強固なものにしていきたいです。

―今後の目標を教えてください。

金子さん(建設ディレクター)
より専門的な内容まで踏み込んで書類作成ができるよう、知識を深めていきたいです。そのためには1級土木の資格も必要と思っています。また、発注者や担当者ごとに書類様式が異なるため、社内でできるだけ統一し、誰でも作成しやすい仕組みを整えていきたいと考えています。

岡村さん(建設ディレクター)
技術力の向上はもちろん広報活動も継続し、建設業と建設ディレクターの魅力を発信し続けていきます。

CASE DETAIL
企業名 株式会社 井原組(山口県)
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