新時代の建設現場をつくる
~建設ディレクターの仕組みづくりは良好なコミュニケーションから~

CASE of 近藤建設株式会社(富山県)

代表取締役社長 近藤 裕世さん
建築部 建設ディレクター 放生 夏さん

取り組み開始年:2024年

新時代の建設現場をつくる ~建設ディレクターの仕組みづくりは良好なコミュニケーションから~
新時代の建設現場をつくる ~建設ディレクターの仕組みづくりは良好なコミュニケーションから~
新時代の建設現場をつくる ~建設ディレクターの仕組みづくりは良好なコミュニケーションから~

―建設ディレクターを導入されたきっかけ、背景

近藤社長
当社の技術職の社員はほぼ全員が何かしら建築に関する学科を卒業しているので頼もしい限りなのですが、私の目から見ると繁忙期には本当に忙しそうで、その姿を見る度彼らの負担を減らせないかと常々考えていました。「何か出来ることはないか」、漠然と思っていた時に、(一社)富山県建設業協会において、私が委員長を務めるGEプロジェクト委員会主催のセミナーで配布された冊子で建設ディレクターを知り、これだ!と思ったのがきっかけです。

建設ディレクター導入のために社内で行われたことを教えて下さい

近藤社長
まず、全社会議において建設ディレクター職の説明と必要性を話しました。その後、建設ディレクターとして入社した放生さんをはじめ、一緒に成長してもらいたい若手社員とともに建設ディレクター育成講座を受講してもらいました。あわせて、他社の事例を知ろうということで建設ディレクター協会が主催するKDNにも参加し、話を聞き、自分たちの進め方を考えていきました。

実際に進めてみてどうでしたか

近藤社長
放生さんには現場事務所に常駐してもらい、現場の流れを理解するところからスタートしました。あわせて、所長や現場職員も一緒に、「建設ディレクターがどこまで担えるか」「仕事の幅を広げられるのか」を考える中で、最初に全体像が見えてきました。そうすると、「ここは技術者だろう」「ここは建設ディレクターに託せる」といったように可能性が大きく広がったのを体感しながら、可能性を考えることができました。

建設ディレクターの効果をどのようなところに感じていらっしゃいますか

近藤社長
まだ過渡期ですが、業務の軽減につながっているとの声が現場から聞こえてきた時に効果を感じました。私自身もデジタルサイネージや遠隔監視カメラ導入の状況を、建設ディレクターが外部の方向けに情報を発信し、説明を上手に行っている姿を見た時に、 これまでになかった職域の活躍の手応えを感じました。

放生さんは建設ディレクターとして入社されたのですよね

近藤社長
はい。学生時代も含めて全く経験がないにも関わらず、初めての建設業であり、弊社の新たな職域への挑戦に飛び込んできてくれた第1号です。

放生さん(建設ディレクター)
大学では経済学を専攻し、前職では製造業において財務部で働いていました。人の暮らしと未来をつくる建設業に魅力を感じたこと、建設ディレクターをはじめ、新しいことに挑戦している会社の風土に魅力を感じたこと、自分の強みや経験を何かしらの形でこの職域において生かすことができるのではないかと感じたことで、建設ディレクターとして働くことを決めました。

スタートした時はどのような感じだったのでしょう。

放生さん(建設ディレクター)
建設業における経験や知識が全くない状態だったため、現場代理人の仕事内容の理解、積算について、CADの使い方などを約1か月の社内研修を通して学びました。建設ディレクター育成講座も受講しながら、現場事務所に常駐し、現場の流れを理解することからスタートしました。

初めてのことばかりで、不安はなかったですか

放生さん(建設ディレクター)
最初は期待を持つ一方で、不安も感じていましたが、上司や同僚の皆さんにサポート、フォローしていただきながら、業務に取り組むことで、徐々に不安はなくなっていきました。

近藤社長
彼女の上司である現場の所長は、人柄も良く、経験も豊富で、とても丁寧な仕事をする人なんです。その所長がサポートしてくれていますし、経営陣もバックアップ体制を築こうと前向きに捉えてくれています。所長の考え方が彼女に伝わることで、今後のモデル事例づくりの可能性を感じさせてくれる最高の組み合わせだと思っています。

放生さんは今どんな業務を担当していますか

放生さん(建設ディレクター)
安全書類等の書類の整理、また、現場における様々なDXツールの管理、活用推進を行っています。現場の書類作成においては、その作成の効率化や簡略化を図るため、内容の見直し等も行っていますが、民間の発注が多く、現場毎に書類など、求められる仕様が違うため、全て標準化することは難しいと感じています。標準化できるものとそうでないものなど1つ1つを確認し、建設ディレクターが担当できるものとそうでないものなど業務の棚卸を更に進めていきたいと考えています。

今後の夢や目標をおしえてください

放生さん(建設ディレクター)
建設ディレクターとしてはまだまだ未熟で、建設ディレクターとして何をすべきか。
できるのか、常に模索している状態です。日々の仕事に取り組む中で、弊社における建設ディレクター職の基盤や体制をしっかりと整え、少しでも現場の力になれる存在になりたいと思います。

建設ディレクターの仕組みづくりを進める際に、大切だと思ったことを教えてください

近藤社長
建設ディレクターだけが頑張るのではなく、バックアップ体制や協力体制が重要だと考えます。全ては良好なコミュニケーションが基本です。

今後の展望を教えてください。

近藤社長
あらゆる場面で建設ディレクターが建設DXを駆使しながら活躍することで、
現場の事務作業の軽減や、技術者たちは今まで以上に安全管理・品質管理や技術の継承、後輩の育成・指導に時間を作ることができる、現場数を増やすことが出来ると考えます。その先に、建設現場に携わるチームや、これまでにない新たな働き方やチームワークが構築されるとともに、これからの新時代の建設現場の姿が見えてくるのではないかと考えています。

CASE DETAIL
企業名 近藤建設株式会社(富山県)
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