「TEAM SWITCH」で
広がる可能性と未来

CASE of ケイセイマサキ建設株式会社(北海道)

TEAM SWITCHで広がる可能性と未来

―建設ディレクター導入のきっかけを教えて下さい

正木社長 地元の新聞で紹介された建設ディレクターの記事を目にしたことが最初のきっかけです。当社でも多種多様な書類の提出が求められる技術者の負担が非常に大きくなっていました。本来ならば技術者を増員したいところなのですが、それもままならない地域事情もあり、技術者の負担軽減と土木工事のイメージアップのため建設ディレクター導入を決めました。

―「TEAM SWITCH」導入で見えたことは?

正木社長 総務の2名が建設ディレクターを兼任したため、担当業務は写真整理や安全書類、施工体制台帳など一部の業務に絞られます。しかし、実施体制やルール作りを進めておくと、数年先にはICTを活用したリモートワークの可能性が広がり、働き方や雇用の選択肢が増えると考え、建設業の将来も変わると考えました。

―まず取組んだことは?

正木社長 道路改良工事、災害復旧工事の二つの現場を試行現場にし、建設ディレクター制度をスタートしました。まず、建設ディレクターは週二回曜日を決めて定期的に現場へ通う習慣をつけたこと写真管理や伝票、書類整理といった担当業務にあたること、そしてそれを継続することを最初の目標にしました。それから創意工夫の文章化や工事だよりの作成、施工体制台帳や安全書類と本業とのバランスを見ながら、無理なく少しずつ業務の幅を広げることにしました。この小さな行動の積み重ねが技術者と建設ディレクターのコミュニケーションを深め、互いの信頼関係づくりにつながったと考えています。

―現場事務所に出向いて見えてきた効果を教えて下さい

建設ディレクター高橋さん 総務との兼任で日頃は本社で業務にあたっていますが、現場事務所だと技術者が近くにいるので、何かあればすぐに尋ねることができ、わからないことがその場で解消されるのは大きかったです。また、コミュニケーションをこまめにとることもできたので、心理的にも距離が近くなりました。これからの目標は技術者に信頼される建設ディレクターになることです。

建設ディレクター正木さん 本社にいると電話対応や「ちょっといい?」と声をかけられることも多いので、都度手が止まってしまうのですが、現場に行くと書類業務に集中することができたのは良かったです。
今回は兼任でしたが、私たちの挑戦が次へとつながることは実感しました。課題は色々ありますが、乗り越えられる自信があります。手伝ってもらって「助かった、頼りになると言ってもらえる建設ディレクター」になりたいです。

―「TEAM SWITCH」の成果を教えて下さい

正木社長 技術者と建設ディレクターの役割と担当業務がそれぞれ明確になり、将来につながる建設ディレクター制度がスタートしたことが最初の成果です。
そして、技術者が建設ディレクター制度導入による効果を実感したことです。最初は理解が進まず、戸惑う場面も多かったのですが、「自分が担当する現場には建設ディレクターを入れてほしい」との声があがってきたことが二つ目の成果だと言えると思います。
また、技術者が建設ディレクターに教えることを通して、技術者自身の経験と技術、知識の整理や学びの機会としたことが三つ目の成果です。

「TEAM SWITCH」と前後し、全現場に映像を導入しました。現場の様子やICT技術を本社でも見える化したことにより、現場と本社が一体となってものづくりの醍醐味を味わうことができたことも成果の一つだと考えています。

―今後の展望を教えて下さい

正木社長 建設ディレクター制度を定着させること、そして、建設ディレクター制度を通して、リモートワークや新規雇用など働き方と職域の選択肢を広げることで、当社の技術者の負担軽減だけでなく、建設業界や地域の活性化にも貢献できると考えています。

今春、デジタル化を担う人材として情報系の学生を採用したことを皮切りに、女性や若者など建設業に縁がなかった人が活躍できる場所を作っていきたいと思っています。

CASE DETAIL
企業名 ケイセイマサキ建設株式会社(北海道)
WEBサイト http://www.keiseimasaki.jp/
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