導入事例CASE
CASE of 海老根建設株式会社(茨城県)
はい。それまで「施工管理補助」で募集していましたが、2017年に2人の新卒採用以来、毎年募集をかけても応募ゼロだったのです。そこで「建設ディレクター(工事事務)」で募集したところ、問い合せが急増、職場見学にも高校生の男女数名が来てくれました。そのうち1人が今春入社予定です。
私自身、「建設ディレクターって、なんてステキな名前!」と感動しました。この呼び名と、事務職であることを明記したのが、若者にとても響いたようです。「施工管理補助」の実際の仕事は現場で身体を動かすだけでなく、パソコンを駆使するオフィス業務も多いのですが、それが全く伝わっていなかったのですね。
おそらくどの建設会社にも、工事の膨大な書類を現場担当者の代わりに入力・整理してきた事務の方は大勢いらしたはずです。そうしたシャドウワークにステキな職名と専門性が付加されたことは、大きな前進と思います。
はい。ですが、建設ディレクターの講習は3人受講しています。2017年に高卒で入社した女性と、中途採用の40代の男性、それから総務20年のベテラン女性課長です。その課長から、「建設ディレクターの仕事内容を知り、皆と認識を揃えたい」と申し出がありました。驚くと同時に、最新情報を皆で共有する大切さに、気づかせてもらいました。
新人は3D測量のスペシャリスト採用です。最近は高校でもドローンの授業があり、操縦資格を持っている子も大勢いるので、ぜひ仕事に活かしてもらいたいと思っています。今いる2人のうちの1人は安全管理を、もう1人は業務全体を担ってもらっています。2人とも建設業界は初めてでしたが、建設ディレクターは未経験から始められる仕事だと実感しています。ちなみに来年度以降にも、建設ディレクターを増やす計画です。
建設ディレクターには可能性がまだまだあります。たとえば、身体に障害があっても、病を抱える方でも活躍することができる、ユニバーサルな職業なんです。また、ICT活用のひとつ、リモートワークの「遠隔臨場」はネットワークカメラでその場にいなくても現場の検査・確認ができますし、データ処理もスキルを身につければ自宅でできる。主婦層や子育て世代にも多様な働き方、分業を提供できる汎用性の高い職業になるのではないでしょうか。
弊社は今年創立107年。土木・法面両方ができることを強みとし、地域のインフラドクターとして歩んできました。デジタルに強い若い世代の力を借りて、これからも新しいことにどんどんチャレンジしていきたいですね。
企業名 | 海老根建設株式会社(茨城県) |
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WEBサイト | https://www.ebine.co.jp/ |