頼れる人ができると、
心にゆとりが生まれる。

CASE of 協栄建設株式会社(京都府)

頼れる人ができると、 心にゆとりが生まれる。

技術者からみた「建設ディレクター」の必要性をお聞かせください 

弊社は京都で公共インフラやJRA(日本中央競馬会)などの保守管理業務を担っています。いま一番の課題は若手を育てること。でも現場技術者はその時間がなかなかとれないのが現状です。建設ディレクター制度を導入したきっかけは私自身の立場が変わり、仕事内容が変化したことで自分自身の業務時間がとれなくなったこと。そこで女性社員2人が建設ディレクターになりました。まだ試行1年ですが、大きく変わったことが3つあります。まずは現場業務の負担軽減。2つ目は社内と現場のコミュニケーションがスムーズになったこと。3つ目は、現場に笑顔が増えたことです。まさに働き方改革を牽引する、会社に欠かせない存在になっています。 

 

仕事を分けることに抵抗はありませんでしたか

そもそも私自身が仕事のやり方を変える必要性を感じていました。工事は大抵、計画通りにいかないもので、変更が出れば、図面も計算も書類作成も確認の必要が出る。でも工期は基本厳守。我々世代は「人に頼らず自分で頑張る」癖があるので、おのずと残業も、休日返上も当たり前になっていました。でもこれから仕事をするのは若者。いまの若者は協力して皆でやる」風潮があり補い合う素地がある。古い仕事観は不要だと、20代の若手と組んで仕事をしたときに感じました。建設ディレクターの導入はまさにジャストタイミングでした。 

 

2人にはどのように教育を進めたのですか。 

週1回、半日程度の勉強会と、私の業務共有から始めました。まずは書類、写真整理など簡単なものから。今では価管理ソフトはもちろん、積算業務、CAD図面の作成まで習得しました。また原価管理ソフト機能を「社内で共有しよう」と提案してくれ、社員全員が工事の内容を把握することができ、社内の現場への理解と連携につながりました。今後は複数の現場へも展開を予定しています。勉強会は今でも隔週で実施しており、随時技術のアップデートを行っています。 

 

建設ディレクター導入後の感想は。 

ひと言でいうと「頼れる人がいると、心の余裕につながる」。彼女たち自身が「現場の仕事の重要性を知り、この会社が好きになった」「貢献したいという思いが増した」と言ってくれた。この気持ちがないと社内の連携は生まれない。建設ディレクターが誕生したことで、他部署間でコミュニケーションをとり、協力し、組織全体で取り組む基盤ができた。それが結果的に仕事の成果や、働きやすい職場環境につながっていると感じます。当社は学校の先生からも「人間関係がいい。明るい」と評価されているようです。これからも若い人にどんどん集まってほしいですね。 

CASE DETAIL
企業名 協栄建設株式会社(京都府)
WEBサイト https://kyouei-kensetsu.jp/
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