導入事例CASE
CASE of 藤原工業株式会社(北海道)
業務の分業・デジタル化を進めるために、建設ディレクターを採用しました。本人は建設ディレクター講座に積極的に参加し、意欲も十分。ただ受け入れ側である現場代理人は「自分がやったほうが早い」「教える暇がない」と漏らすばかり。なかなかスムーズに進みませんでした。
これは私が口出しするよりは第三者に入ってもらおうと、2022年9月、建設ディレクター協会のコンサルティングサービスTEAM SWITCHをリリース直後に導入したのです。眉をひそめていた代理人も、2カ月後には「仕事がラクになってきた」「言えばやってくれる」「出来上がりもいい!」と話してくれました。
このプログラムの利点は2つあります。
1つは分業が想像以上にスムーズにいったこと。やみくもに業務を分けましょうではなく、弊社の業務を把握・分析してくれた上で、「現場がやるべきこと」と「建設ディレクターに託せるもの」に分割。さらに難易度を「今すぐできる」「少し指導が必要」「知識と経験が必要」の3つに分け、簡単なものから移したため、代理人・建設ディレクターともにストレスなく、トントン拍子に進みました。積算から工事完了に至るまでの業務のうち、わずか2カ月余で全体の1割強を建設ディレクターに移管。その後も順調に整理・仕分けが進んでいます。
もう1つは、業務のマニュアル化・可視化が必要と気づかせてもらったことです。統一マニュアルができればチーム全体で業務のサポートができ、効率化や無駄な工程のカットになる。それはそのまま残業減や休日確保につながります。弊社独自のマニュアルを作ることの大事さがわかり、今後にいかしたいと考えています。
弊社のある幕別町は帯広市の東隣、広大な農地に牛が点在する、北海道のイメージそのものといった景観地区です。Iターン志望者も増えており、当社にも千葉県と札幌市内から2名入社予定です。
建設ディレクターはリモートワークが可能です。北海道の広大な現場間移動の手間も省けるほか、在宅ワークができるメリットがある。働き手、会社双方に利益をもたらす職域だと思います。
現在4名の建設ディレクターがいます。今は土木がメインですが、今後は建築も担ってもらう予定です。現場が土木と建築を掛け持つのは難しいのですが、建設ディレクターならその枠を超えてローテーションを組むことも可能です。いま土木は完全週休2日制。でも建築はまだまだ残業が多い。いずれは建設ディレクター1人で、2つか3つの現場をリモート対応できるようにと考えています。
私自身は全く違う業界で働いていたので、最初は一から試行錯誤しながら仕事を覚えていきました。未知のことでも「しっかり向き合っていくうちになんとかなる!」の経験が大きいですね。このため建設ディレクターもすぐに結果を求めず、長い目で見て、いずれ形になればいいと思っていました。でもTEAM SWITCHがこのスピードを早めてくれたので、ありがたいです。ちなみに私の妹は現場技術者。以前から「仕事が多くて大変」と聞いていたので、「力になりたい」との思いが、ずっとありました。現場のしんどさを減らす。そこが原点になっています。
企業名 | 藤原工業株式会社(北海道) |
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WEBサイト | https://fujiwara-inds.jp/ |