導入事例CASE
CASE of 株式会社七番組
土木部次長 杉浦さん 2019年の建設関係の展示会で知りました。実はその前から建設ディレクターの名前を聞くこともあったのですが、直接話を聴きたいと思っていました。話を聞いて「建設ディレクターを導入したい」と思ったのですが、当時は建設ディレクター育成講座は京都と東京でしか開催していなかったため、部下の受講を断念していたのです。
建設ディレクター江端さん コロナをきっかけに育成講座がオンラインで開催されていることを知りました。時間と距離の問題で受講をあきらめていたのですが、オンラインなら参加できると思い、すぐに上司に相談しました。
江端さん 地元で働きたいと思っていたところ、縁のあった今の会社に入社しました。前職は保育士だったと知った社長は「全くの門外漢だな」と言いながらも、未経験者の私を常に温かく応援してくださっています。私は現場に行くのも大好きなので、ものづくりの醍醐味を技術者の皆さんと一緒に味わっています。
今は施工計画書の一般的な項目の作成や電子マニフェスト、キャリアアップシステムなどに関わっています。現場にも出向きますので、そこで発生する書類業務にあたっています。
杉浦さん もともとは技術者が全ての業務をやるのが当たり前でした。負担が大きい、様式がバラバラなど課題はいくつもありましたが、そこに風穴を開けたのが土木部の女性職員でした。技術者が手伝ってほしい仕事を尋ねたり、定期的に現場に出向き技術者とコミュニケーションを取ろうとする姿を見て、技術者が「この人を頼っていいんだ」という気持ちになり始めた頃から、部内の空気が変わりました。
今は工事が取れたら、最初の基礎情報をまとめたものを渡してくれるので、技術者は早く工事に取り掛かれるようになりました。こまめに現場にも顔を出してくれるので、その時に手伝ってほしいことも素直に言えるのです。今では技術者にとってなくてはならない存在なんですよ。
江端さん 言葉と知識がつながったので、仕事の深いところまで理解をすることができました。また、オンライン上で自分の考えていることを言葉で伝えなければいけないので、話し方のトレーニングにもなりました。受講中、積算担当者に「積算を勉強した」と話したら、その方が少額の見積もりに挑戦する機会をくださったことが嬉しかったです。
杉浦さん 最初は先輩社員の影に隠れていることが多かったのですが、講習参加後の成長は目覚ましいものがあります。自信が生まれたのでしょうね。その姿を見ると、これからも成長を支えたいし、活躍の場を広げたいとも思いますね。
江端さん 技術者の方とも積極的に話ができるようになりました。役員の勧めでロゴマークを名刺に入れたことや建設ディレクターの名称を使えるようになったことで堂々と発言できるようになり、上役の方にも自分の提案として話せるようになったことが大きいです。
江端さん 最初はわからないことだらけでしたが、できる仕事が増えました。周囲の人に教えてもらって今の私があるので、もっと仕事の幅を広げて必要としてもらえる存在になりたいです。
杉浦さん 土木部では定着したので、建築部でも展開したいと思っています。現場が離れていることもあって、なかなか本社に立ち寄れないため、個々で仕事をする習慣があります。そのため工事データの共有が難しい面もあるため、この状況を打破するのが次の目標です。
そのためには意識を変える、やり方を変える勇気が必要です。建設ディレクーとして活躍をしているその背景には工事データの集約をコツコツと進めて、様式統一に向けた積み重ねがあります。
これからは女性が活躍できる制度や環境整備はますます必要になっています。また、土木部、建築部、総務部と部ごとではなく会社全体のものとしていかなくてはならないので、これからも建設ディレクター制度を進めていきたいと思っています。
企業名 | 株式会社七番組 |
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WEBサイト | https://www.hichiban.jp/ |