導入2年目で残業ゼロ!
書類業務移管6割達成!

CASE of 株式会社西九州道路

導入2年目で残業ゼロ!書類業務移管6割達成!

佐賀県にある株式会社西九州道路は、「建設ディレクター」導入わずか2年弱で残業ゼロと書類業務移管6割を達成。今年度さらに8割達成を目指す江頭一樹社長と建設ディレクター教育役の納冨孝昭現場技術者に成功の秘訣を伺いました。

女性活躍を後押しする建設ディレクター

佐賀県の舗装専門業者・株式会社西九州道路は2020年に建設ディレクターを2名採用、わずか2年で現場代理人の「書類移管6割達成」と、「残業月35時間減」、受注時期によるものの「残業ゼロ」を弾き出しました。導入のきっかけは、「女性雇用」と「働き方改革」だと江頭一樹社長は話します。

「舗装業界を、〝誰もが働きたいと思える憧れの業界にしたい〟とずっと考えていました。たまたまセミナーで、建設ディレクターの話を聞き、〝建設ディレクターがいれば案件の残業も減らせる、これはいい!〟と即決したのです」。

女性にとっても現場に立つ現場技術者より、書類業務の専門家である建設ディレクターのほうが活躍の幅が広がる。そう考えてすぐ求人募集へ。2名の30代女性を中途採用しました。

両人とも建設業界は初めて。専門用語が多いため、「出来形(施工工事が完了した部分のこと)とは?」などの「業界用語」と「仕事全体の流れ」を教えることから始まったそうです。

そのトレーナー役となったのが、現場技術者の納冨孝昭さん。江頭社長いわく、「誰に対しても言葉にトゲが無く、皆からの信頼が厚い」納冨さんは、現場でも若い人を数多く指導してきたベテラン。建設ディレクターに対してもこう心がけたそうです。

「誰もが最初は初心者。とくに建設ディレクターは新しい職域なので、迎える方も長い目で見ていく必要がある。2人には1つずつステップを踏んでもらい、〝間違えてもいい、大丈夫〟と声をかけ、トライ&エラーの精神で挑戦してもらいました」。

最初は工事全体の流れがわかるよう、それぞれの工程写真を見せ、写真管理やCADによる図面修正の手ほどきから入りました。2人とも初年度に建設ディレクター育成講座を受けて、技術面も向上。現在は、施工体制台帳、出来形展開図作成、安全管理資料、電子納品などを手がけています。「もう操作面は完璧。現場に入った若い新人も、わからないことは建設ディレクターに聞き、2人が専門用語を駆使しながら教えるレベルに。現場とバックオフィスの距離も近くなりました」。
そう納冨さんは目を細めます。

期待するのは現場技術者のアバター(分身)

納冨さんが期待する「建設ディレクター像」は、自分の「分身」だそうです。

たとえば現場で確認したいことや気になる箇所、積算などをメールで尋ねればその場で返事が来る。自分は現場にいて、もう一人の自分がオフィスにいるイメージです。その分、現場の自分はそこでしかできない工事の段取りや施工ロスの確認、安全管理、施主との対応に集中できるので、この分離は大きいと言います。

「現場の人間は堅物が多いので(笑)〝自分がやったほうが早い〟と言う人も。でも仕事は一人では無理。自分がラクになるためにも、仕事を分担してもらえる人が必要ですし、建設ディレクターの存在は、今後この業界にとってますます有益になると思います」。

同社では建設ディレクターに移管する全仕事のうち、いまは6割のペース、新年度はさらに8割移管を目指しています。

江頭社長は今後の展望を話します。
「弊社は新しく橋梁部門を発足、その部署にも新しく建設ディレクターを1人採用し、4月に入社します。3人には部署ごとのエキスパートとしてさらに活躍してほしいですね」。

建設ディレクターの仕事は多岐にわたるため、個性や得意を生かしながら働けます。最初の2人のうちの1人は図面作成を専門に、もう1人は「何でも屋」として書類や頼まれごとを担っているそうです。今後はさらに専門性を高めて、測量やスケジュール管理など、現場デジタル技術者としての活躍も期待されています。

CASE DETAIL
企業名 株式会社西九州道路
概要 1965(昭和40)年創業、2012年、3代目代表取締役に江頭一樹氏が就任。
舗装業界トップを目指し、卓越した技術力をもつ匠のもと、技術を継承する
多くの若手社員を育てている。今年度、新しく橋梁部門を発足。
社員数43名。
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